和歌山の白浜の外れに椿温泉があり、そこにレストルが運営している「元気塾の道場」があります。

窓を上げると海辺に建つリゾートマンション、下の岩場は絶好の釣り場、遠くに見えるのはパンダのいるアドベンチャーワールド。

そして反対側の窓からは太平洋が見え、地球が確かに丸いことがわかります。

椿温泉の湯は「美肌の湯」として知られており、10時間のマラソン講習で疲れた体に源泉掛け流しの湯が癒やしてくれます。

平日の風呂は閑散としている上、深夜の風呂は 大浴場をほとんど独り占めでき、つい長風呂になってしまいます。

海の碧と山の緑の中を散策

元気塾では、朝6時起床、歩いて20分ほどのところにある稲荷神社にお詣り、入浴、かんたんな朝食、9時から13時まで勉強、昼食、2時間ほどの散歩、勉強、8時に夕食、ブレーンストーミング(脳をかき混ぜるような難題のやりとり)、11時30分から入浴、1時に就寝。

講師(おじいちゃん)は「人間は手や足を動かすことで体調だけでなく神経も保て、脳が活性化する」といいます。

また「勉強は45分」とか「60分」など、脳にラクをさせる勉強はダメ、追い込んで追い込んで逃げられないと悟ったときからホントの勉強になるといって、トイレ休憩もないくらいぶっ続けに勉強させられました。

だから、散歩で海の碧や山の木々の緑を見ると、気が休まります。

椿は野生の猿がいて、ときたま木の上から見られていましたが、目を合わせると危険なのでと教えられました。
散歩しながら、おじいちゃんに教えられ、じぶんが草木の名前や鳥や虫、魚の名前もほとんど知らないことに驚きました。

人間は「自然界の従属物」でしかない

おじいちゃんといっしょに神社にお詣りにいく道々で、いろんな人生訓を話してくれます。
高等教育を受け賢くなったと錯覚していますが、しょせん人間は自然界の従属物でしかありません。

「生きる知恵」にかけては、何万年も前に生きていたネアンデルタール人にもおよばない。
脳の機能は進化していないのだ。

だから東洋医学の「自然の中で無理なく生きる知恵」を学べとおじいちゃんに教えられました。
こうして神社にお詣りをするのは信心ではなく、心新たにして「自分の心と向き合う」ための場なのだと教えられました。

新しい知識を学び、それを知恵に替えて新しい商品を産み出すため、いまはいろいろなものを見て、いろいろな人の話しを聞いてイメージの世界を広げて、インスピレーションを紡ぎ出すための勉強時間なのです。