お客様は「もっときれいになりたい」「きれいを保ちたい」ための、いろいろな商品を使っています。
でも、思い通りの効果が出ないとか、かえって逆効果の例もあるなど、髪やお肌に関して、また商品に関していろいろな疑問を持っています。
そして、
「どこで相談したらいいかわからない」とか、「誰がホントのことを言っているか疑問」の嘆きや不満も多く聞かれます。
ネット検索で知識を集めるが、「商品を使わせるための理論」だったり、古い理論「昔の常識、いまは非常識」的な情報も氾濫しています。(混乱の1つに、商品を宣伝してリベートを稼ぐアフィリエイトの販促のための情報、リベート目的のニセ情報などもあります)
ここにはレストルクリニックに相談に来られ、あなたと同じような疑問を持つ人からの質問に答えた応答集なので参考にして下さい。
疑問① 美容室ではきれいな髪になって帰ってくるのですが、家でシャンプーすると前より髪が傷んでいるようですが、なぜですか?
回答 美容室によりこだわり方は違いますが、施術によっては髪が傷むことはあります。(美容室だけのせいではない)
正確には、施術メニューによっては「傷む=損傷」だけでなく、「変性=髪を形成しているタンパク質を変質」を助長させる施術もあります。
もう1つは、髪の形をきれいに見せるため、施術効果をたかめるため、きれいに洗うからです。
つまり傷んでいる髪ほど美容室での施術によるダメージは大きいことになります。
でも、残念なことに「業務用の安いシャンプー」を使っている美容室もあることは事実です。(かえってお客様の信用をなくすのに)
家庭で使っている今のシャンプー、トリートメントは、「シャンプーでよく洗い、傷んだ髪を後からトリートメントして、髪の表面の滑り感をよくする」方法を採用しています。
つまり、トリートメントしても髪質がよくなるわけではなく、表面は修復されているが、髪は傷んだまま、変質していくのです。
とくに変質してしまった髪は「不可逆的損傷」つまり、いったん傷め変質させたら元には戻せないのです。
多くのシャンプーは「無差別洗浄」で、汚れといっしょに、髪に必要な美髪成分を、頭皮からは育毛に必要ないも成分までいっしょに洗い取ってしまうのです。
知っておきたいことは、シャンプーしたりトリートメントすることは「髪をきれいにする、髪を護る」プラス効果ばかりでなく、シャンプーすると髪が傷むマイナス効果、頭皮の防御機能を低下させ、育毛環境を悪化させてしまう作用もあることを知っておくべきです。
薄毛が気になる、薄毛になりたくないなら、またエイジングケアのためにも「頭皮回復用シャンプー」を使う人が増えています。
質問② シャンプーの後、毎回トリートメントしているが、トリートメントを使うと髪質が悪くなるって、なぜ?
回答 トリートメントにより性質は違いますが、1つは陽性の界面活性剤が配合されており、タンパク変性作用が強いこと、つまり髪のタンパク質を変性させていくため髪質は変性して乾燥しうねりが出るケースも。
もう1つは複雑で、次のように髪の損傷は進行していきます。
1.シャンプーで髪の防御膜が洗い取られていく。(損傷)
2.防御機能が低下した髪は、シャンプーのたびに髪の構成成分が中から流失、洗い取られていく。(損傷の進行)
3.髪傷んでくるのでトリートメントを使う。
トリートメントの成分と髪の美髪成分が混じり合う。(溶の作用)
だからトリートメントすると髪のツヤや滑り感がよくなる。
でも、これは髪の表面だけの一時的なケア
4.次にシャンプーするとき、トリートメントに混じり込んだ髪の美髪成分もいっしょに洗い落とされてしまう。
つまり、トリートメントした髪は、シャンプーしたら「髪に必要な美髪成分までよけいに洗い落とされる」のです。
だから、ますますトリートメントがひつような髪になるし、ますます高機能性のトリートメントがひつようになっていき、コンディショナーが必要になっていくのです。
それだけでなく「頭皮の育毛環境も悪くなる」のです。
質問③ なぜシャンプーで薄毛になるのですか。
どんなシャンプーを使えばいいのですか。
回答 ちょっと複雑な回答になるのですが、ぜひ知っておきたいことなので、詳しく説明しておきます。
シャンプーで薄毛の原因になっていることは事実で、次の通りです。
1つは「シャンプーの性質」、2つめは「洗い方」や「洗う間隔」、3つめは「体質」と「老化の程度」、4つめは「その他のヘアケア商品」、5つめは「生活習慣や体調、健康度、持病」なども影響しています。
この5つの組み合わせ、複合的な作用で、シャンプーが薄毛になっていることが多いのです。
直接的な原因は「シャンプーの基剤の界面活性剤、洗浄成分」にあります。
シャンプーは「髪を洗う」イメージですが、頭皮も洗っており、シャンプーが「髪の防御機能を洗い取る」と同時に、「頭皮の防御機能や育毛に必要な成分まで洗い取る」ことが毛の生育機能にダメージを与えるから薄毛になっていくのです。
左のグラフは皮ふの生まれ変わり「ターンオーバー」の日数を示しています。
40才の人なら、若いときの倍も「再生に時間がかかる」のです。
だから若いときと同じシャンプー習慣では、頭皮の育毛環境を老化させることになります。
結論
使う本人の、髪質、頭皮の状態、体質、年齢(老化の程度)、などを考慮したシャンプー選びと、使い方、洗う間隔を決めることが髪のエイジングケア、薄毛の予防にはたいせつです。
つまり「若いときと同じペースでシャンプーしていると、頭皮の早期老化が進行する」つまり薄毛になる可能性が高いのです。
もう1つ、目的に適したシャンプーを選ぶべきです。
美髪の維持、薄毛の予防、薄毛の回復、アトピー体質など、目的に沿ったシャンプー選びが必要です。
質問③ 直毛だったのにうねりが出る、しだいにひどくなるのはなぜですか。
回答 ネットの質問にもうねりに関しての質問は多いのですが、ほとんどの回答は毛根からねじれているとか遺伝的な要素と書かれています。
でも、生まれつきの先天的な要因だけでなく、後天的に「うねりがひどくなっていく原因は別」にあります。
専門用語では「髪の粗造化」といいます。
1つは、頭皮の髪の製造機能が老化して「粗末な髪しか作れなくなった」ため、質の悪い髪しか生えて来なくなるし、髪が育つ環境も悪化しているためです。
もう1つは、シャンプーなどにより髪が損傷し、内部の美髪成分が流失して内部に空洞ができ、デコボコ状態になること。
うねる髪には、一時的にストレートにするスタイリング剤などを使う人が多いのですが、これは応急処置的なケアで根本的な改善もしなければますますうねりはひどくなるし、毛も細くなっていきます。
ヘアケア商品が、頭皮や毛穴にダメージを与え老化していくからです。
うねりの原因は髪が損傷して中から美髪成分が流失するのと、頭皮の老化がおもな原因ですが、その他に色々あるので、本人の状態を見てから改善や予防の方法をアドバイスしています。
質問④ くせ毛の原因と改善の方法を教えて下さい。
回答 形質遺伝的な要因もありますが、後天的な原因について説明します。
1.早期老化=頭皮の髪をつくる機能が老化して、髪の粗造化=粗末な髪しかつくれなくなり、くせがひどくなります。
2.髪の組成分であるコラーゲンの糖化、変性
体の構成成分であるコラーゲンが糖化することで体の各処に症状が現れます。(肌、骨、眼の水晶体、血管、血液、脳)
糖化についていちばん知られているのが、血液のヘモグロビンの糖化、つまり糖尿病です。
また、眼の水晶体に糖化がおこれば白内障です。
その他、骨のコラーゲンにも、髪のコラーゲンにも糖化がおこります。
3.シャンプー、トリートメント、紫外線などによる変性
シャンプーなどの洗浄成分である界面活性剤には「たんぱく変性作用」があり、洗浄成分によりその変性数値は違います。
つまり「感触的にやさしい」のと「成分的にやさしい」のは違うということです。
感触はよく作られているが、洗浄成分は「変性の数値が高い」というシャンプーもあります。
くせ毛が気になるとか、髪質をよく保つには、「髪を傷めない」だけでなく、「髪を変性させにくい」洗浄成分のシャンプー、トリートメント、スタイリング剤、カラー剤を選ぶべきです。
質問⑤ フケが気になり、フケ用のシャンプーを使っているのですが、フケが止まりません。なぜフケが出るのですか。
回答 皮膚(頭皮)は基底細胞が細胞分裂を繰り返し、上へ上へと上がっていき、角質となって、やがて自然に剥がれ落ちていきます。(皮膚のターンオーバー)これがフケで、ただ多くなるのは何か原因があります
皮膚の免疫機構はなにかの刺激で炎症などが起こると「それを修復する」のではなく、急いで新しい細胞を造り、傷ついた細胞は早く上へ上げて捨てるのです。それが皮ふサイクルの亢進によるフケです。
つまり「傷ついた細胞が早く捨てられた」のがフケの状態なのです。(改善のため皮ふサイクルが早くなる)
だから、フケが出るということは「細胞に炎症などの異常」があるという信号でもあるのです。
炎症がある、シャンプーが刺激の原因になっている、なにかの物理的または化学的な刺激を受けている。
それにアトピー体質に多い、刺激に過敏、または間違った信号を受け取っているなど、フケの原因を調べてから対処する必要があります。
注意したいのは、「フケをはぎ取る」方式の抗フケ成分は、一時的な処置で、それも刺激の原因になることがあるので、なるべく使わないようにて原因である頭皮の異常を治すことから始めましょう。
質問⑥ 分け目が拡がり地肌が広く露出するようになっています。育毛剤を使っているのですが効きません。改善できますか?
回答 頭皮の早期老化が原因です。
頭皮が老化して「顔のほうへずり落ちていく」ため、しだいに分け目が広がっていくのです。
頭皮の早期老化の原因は、
本人に合わないシャンプーを使い、本人に適さない洗い方をし、本人には適さないシャンプーの間隔(洗いすぎ)、トリートメントやスタイリング剤、ヘアケア商品、などいろいろです。
まず、シャンプーとシャンプー法が本人の皮ふサイクルに適しているかをチェックしましょう。
薄毛を予防するため、美髪を維持するエイジングケアのためには、頭皮を老化させないシャンプー法、分け目や薄毛を予防するシャンプー法をマスターすることをおすすめしています。
質問⑦ 白髪を元に戻す商品があると聴きましたが、ホントですか。また白髪染めでおこる「毛やせ」を何とかしたいのですが。
回答 「白髪が黒くなる」といういろいろな商品が販売され、宣伝されていますが確実な方法はまだのようです。
髪は月に約1cmほど伸びるので、定期的な白髪染めが必要ですが、次のことに気をつけてください。
毛やせがおこるのは白髪染めの薬効成分が髪のタンパク質を変質させ、保湿性のない乾燥してうねりのある細い髪になってしまうのです。(損傷と変質は違う)
これを改善するには「白髪染めしてからトリートメントする」方法ではムリなので、特殊な前処理をしてから白髪染めする方法があります。
白髪染めで気をつけたいこと
髪についての注意もたいせつですが、白髪染めの成分が頭皮に与える影響、毛穴から中に入り込み、体の中にも影響を与えていることも知っておいて下さい。
学会の発表では、カラーや白髪染めの成分による「ガンの発生率が50%も高くなる」とか「認知症に影響」するデータなどが見られます。
質問⑧ 髪を傷めない、美髪を保つ、薄毛にならないために家でおこなうエイジングケアの方法を教えて下さい。
回答 ネットでも多くの専門家がいろいろなサイトで回答されていますが、その多くは「一般的な回答」で、本人が知りたい、やらなければならない具体的な情報ではないことが多いようです。
つまり、一般的な回答ではなく、本人の髪質と老化度などを参考にして「本人だけのケアレシピ」を組み立てる必要があるからです。
だから、当方は「質問されたかたの状態、体質、年齢」などを聴き取りしてから、もっと具体的には「送られた画像」から「本人に適したケアの方法」をアドバイスしています。
つまり「一般的な知識」が必要なのではなく、それらの知識をベースにして「本人の症状をどう改善するか」が必要なのです。
まず、カウンセラーと質疑応答を始めて下さい。
質問⑨ 髪のニオイが気になり毎日洗っていますが、夕方になると臭うような気がします。なぜですか?
じぶんでは自覚はないが、友だちから「臭い」といわれて気づくケースも多い。また友だちも気の毒で本人に「ニオウ」とはいえないケースのほうが多いのです。
回答 皮膚(頭皮も)の毛穴の中には数種類の常在菌がバランスよくフローラを形成して住み分けしています。
常在菌の中の善玉菌は、美容や肌の維持のために働いてくれています。
しかし、皮膚や毛穴の中の環境が変化すると「嫌気性の悪玉菌」の勢力が強くなり、それらの菌が産生する物質により「異臭」がしてくることが知られています。
その悪玉菌の種類により「ニオイ」も違うので、ニオイの種類によりケアの方法が少し違ってきます。(マラセチア菌、黄色ブドウ状球菌など)
ほんらい皮膚は「菌を防御する機能を持っている」のですが、皮膚の環境を悪化させる」ことで常在菌の異常繁殖して臭うのです。
ニオイをなくすためにシャンプーの回数を多くしたりするのは、かえって逆効果で、頭皮の環境を悪くする防御機能を低下させることになるので注意して下さい。
菌の種類により、また頭皮の状態により対処法も違ってきます。
質問⑩ 薄毛になってきたので、いろいろな育毛剤を使って見たのですが、成果は出ません。どんな育毛剤を使ったらいいのですか?
回答 よく育毛剤は効かないとの不満の声を聞きます。
効果に関しては次のように考えて下さい。
1.育毛剤の効果はあるが、薄毛になるマイナス原因のほうが多い。
2.方向違いのケアをしていて、効果が出ない。
3.育毛剤の種類、使う量、使う回数が本人の症状に適していない。
4.配合されている育毛成分の配合量の問題。
予防のために使う育毛剤か、初期の薄毛の育毛剤か、本格的な育毛に使う育毛剤なのか、薄毛の進行度、部位、原因により育毛剤の選択や使い方を変えなければ「効果が出ない」ということになります。
また育毛剤に書かれている使い方は「基本的な使い方」です。
本人の症状や進行度、老化度に合わせた使い方、使う量でなければ「効かない」ということになります。
育毛剤は即効性はありますが、「育毛剤が効く状態の頭皮にしてから使う」のが基本で、どんな状態の頭皮、どんな原因の薄毛にも効く万能薬的な効果は期待できません。
まず、カウンセラーと質疑応答を始めて下さい。
質問⑪ スタイリング剤で根元を立ち上げても、すぐペタンとなってしまいます。ボリュームを維持する方法を教えて。
回答 髪にコシが無くなり立ち上がりが悪くなるのは、髪ではなく「頭皮の早期老化」が原因です。
スタイリング剤を使う標治法的なケア(症状の一時的な改善)で、ますます髪質は悪くなり、ハードなスタイリング剤を使うことになります。
そうしたスタイリング剤を使いながら、併行して「太くハリのある髪が育つ頭皮」にする環境を作らなければ。
頭皮の老化でおこるいろいろな症状は、ある程度回復することは可能です。
また家でケアすることも可能で、いろいろな商品を使う前に、頭皮のマッサージ、とくに気・血・水を整えるマッサージを組み入れたヘアケアをおすすめします。
質問⑫ ネットに掲載されている知識は、実際には効果がないように思いますが、正しい情報はどこで得られるのですか。
回答 ネットに書かれている情報について、次のように分類できます。
1.商品を販売するため、使わせるための巧みな情報
2.理論的には可能だが、実際にやってみるとそれほど効果は期待できない机上の理論
3.古い皮ふ科学、毛髪科学に基づいた情報(いまは否定的)
4.正しいが「じぶんの症状には適していない」情報
5.専門家を自称して、実際にはカウンセリングや施術の経験がない人が、寄せ集めの育毛知識を編集している「なりすまし」の専門家、金もうけのアフィリエイターが発信する情報。(ここがネットで氾濫しています)
このように玉石混交、百鬼夜行、無責任な情報が飛び交っています。
専門家でもだまされるような「小説家的な育毛の専門家」が、架空の都市伝説的な育毛を展開しているケースもあるのでご注意を。
さんざん迷い、お金を使って、失敗してもめげずに、相談に来られる方の話しを聞くと胸が痛みます。
このことからレストルでは、
「カウンセリングと画像解析診断をおこない、ケアレシピを作成して、商品と共にお届け」するシステムを採っています。
ネットには「この商品がいかに優れているか、効果が高いか」とか、「治った、よくなった」の情報が氾濫しています。
髪は1ヶ月に約1cmしか伸びないのに、「60日でフサフサ」なんてことはあり得ないし、育毛剤を付けたら「すぐ効果が現れる」なんてこともありません。
でも、薄毛を治したいから疑いながらも買ってしまう。
毛を回復させるのが育毛だが、毛を回復させるためには、血管も、毛穴も、頭皮も、毛を作る組織の全部を活性化し回復させなければならないのに、育毛剤だけで治せるはずがないことに気づくべきなのです。
医薬品には「有効成分○○%」と配合量が明記されているが、育毛の商品には明示されていない。ただメーカーからの「効く」という情報や「効いた」という顔も見せない人の情報のみです。
じぶんの薄毛の原因も確かめないで「効く育毛商品」を探しまわるのではなく、まず「薄毛の原因と症状、進行度(毛穴の中の)」を突き止めてから、対応する育毛ケアを組み立てましょう。
毛は毛穴の中で育てられているのに、そこの状態もチェックしないで「効く育毛剤」や「効果的な育毛」を探している。
どこかおかしいと思いませんか。
なにが原因で薄毛になっているのか、どれくらい進行しているのか、どのような症状が現れているのか。
薄毛は毛穴の内部で進行しているのです。
それを「見た目で判断して、効くとされる育毛剤を付ける」
そんなかんたんなケアで改善できるはずがないのに。
薄毛は「いくつもの原因でおこる複合的で慢性化している」症状です。
だから「効く育毛剤」や「育毛に効果のある成分」で、治すのではなく、「手当法」、「デイケアレシピ」で改善していく。
しかも「効かない、効かない、まだ効かない、やっと効果が」と何ヶ月もかけて少しずつ結果を出していくケアなのです。
だから「失敗しないためにも画像解析診断が必要」なのです。
薄毛、髪の悩み、お肌の悩み、髪や肌で疑問に思うことにお応えしています。